Cosmos(atom)のバリデータ一を選ぶ

Cosmos(ATOM)
validator バリデーターを選ぶポイント

 ATOMトークンを手に入れたら、バリデーターに自分が保有するATOMをデリゲートして、ステーキング報酬を得ることができます。

定められた要件を満たせばバリデーターになれるのですが、個人レベルの運営(と思われる所)からステーキングサービスを生業として大規模に展開している業者まで多種多用です。

バリデーターといっても現在active set バリデーターは175も在りますから、どのバリデーターに預けようか迷われる方も多いかと
思います。

そこで、数あるバリデーターからどのバリデーターへ(長期保有の視点で)デリゲートしたら良いかの参考情報となればと思い、様々角度から集めた情報ページです。

 調査時期は2021年11月中旬で、2022年10月下旬に加筆しています。できるだけ情報鮮度を保つつもりですが、今後の情報更新は時期/頻度含めてお約束ができかねる点は予めご了承ください。

 Cosmos Hub は Tendermint ベースのパブリックブロックチェーンで、PoS(Proof of Stake)による合意形成を執り行います。

だれでもバリデータになれるわけではなく
・実行性を維持すること
 つまり、安定して継続的にブロックの承認ができるようネットワークに接続されている必要があります。そして、バリデーターセットに必要なソフトウェアを常に最新なものにすること、秘密鍵を漏洩させないよう努めることが責務です。

・ガバナンスプロポーザルに投票/提案すること
 非中央集権型組織ですから、積極的な参加が求められることは当然ですよね。

・多くのATOMを保有すること
 具体的には、(現在ですと)ATOM保有量が上位150以内であることがバリデーターになる必要条件です。最下位は約9,000ATOM保有していますから、これを上回る量を持っている必要がりますよ。1ATOM=30ドルとするならば、27万ドル(≒3,000万円)分のATOMを買う、もしくは集める(他ATOM保有者からデリゲートしてもらう)必要があります。
といった条件を満たさなくてはなりません。

詳しくは、Cosmos公式のバリデーターFAQを参照ください。

バリデーターの一覧

ATOMのバリデーターの一覧は、チェーン””cosmos-hub4″に対応したEXPLORER(エクスプローラー)で確認できます。

以下に、バリデーターで cosmos系各チェーンのexplorerや、デリゲート操作ができるdAppsを公開している ping.pub のステーキングメニューを埋め込みました。

現在、active setとなる175のバリデーターがリストされています。
Voting Power(以後、VP)が強い順(降順)でリストアップされています。
1VP=1ATOMです。

VP数の変動については、以下バナーから日々更新するグラフをご確認いただけます。

 今回はATOM保有量の上位30+αのバリデータ情報をまとめました。

 バリデーターには様々な特徴がありますし、こちらのページを訪問してくださった方々それぞれのコンディションや視点をお持ちだと思います。

 できるだけ多くの観点から調べたつもりですが、足りないかもしれないと気になりながら表にまとめてみました。

デリゲート先としてふさわしいバリデーター選定に役立てていただけたら幸いです。

意識した観点について

以下の観点を念頭において選定していくと良いのではないかと思います。

そして、来たるInterchain Securityに対応しているかどうか?という点も重要視されるでしょう。
まだ、Interchain Securityに対応しているかどうかは(始まっていないので)現時点で確認は取れません。
しかし、以下の観点のうち③、⑦、⑨を満たすバリデーターであればInterchain Securityに対応する可能性は非常に高いのではないでしょうか。

Twitterや開発をリードする Informal Systemsが発信する情報も参考になると思いますので、本ブログ「Interchain Security」も以下バナーからご覧くださいませ。

①経済面であればバリデータ手数料の低さ(低comission率、すなわちデリゲーター、つまりステーキングされるみなさま手取が多くなる)を
②信用であればデリゲートされたATOM総量(多い≒信用高、攻撃対象になり易い反面あり)や
③Cosmos界VIPの存在を
④安定性であればバリデータノードのuptimeを
⑤継続性であればバリデータの業態や規模を
⑥地政学的なリスクを加味するなら、運営母体の国名を
⑦情報開示面(透明性)であれば、webページの出来栄え(と内容)を
⑧機動力であれば、新興Cosmos系プロジェクトへの素早い対応が見られるかを
⑨積極性(貢献度)であれば、他のCosmosエコなトークンのステーキングプランの有無、プロポーザル起票/投票の実績、手掛けるプロジェクトの有無を
⑩CEXではないこと
⑪CEXではないのにAirdrop対象外となった実績が無いこと
⑫分散化のため、上位20位をあえて外して選択する

バリデーター調査表

Googleスプレッドシートにまとめています。なるべく情報を更新できるよう努めて参ります。

バリデーターのwebサイトやtwitterへのリンクも埋め込みましたので、情報収集にお役立てくださいませ。

Cosmos発展に関わる重要な人物(VIP)が存在もしくは関わっていれば、記名しました。

stakingに対応するNetworkが2つ以上あるある場合に”1″とします。

cosmos系Networkを中心としたバリデーター、非cosmos系のNetworkまで取り扱うバリデーターと様々です。対応Network数だけで判断するのではなく、実際にバリデーターのwebサイトでどのようなプロジェクトを取り扱っているかを確認したほうが良いと思います。また、新興Cosmos系プロジェクトについても”upcomig”、”stay tuned”といった単語で予告している場合があります。

DAOだから特定の国には紐付かないのでは?という指摘もありそうですが、中国のBTCマイニング禁止事案もありますから、気にしておいたほうが良さそうです。
twitterのロケーション情報、webサイトのterm of useなどから取得した国名を記入しました。

Governance Proposal#36~58において、投票もしくは起案した回数です。

Cosmos公式広報もdiscordなどで、CEXのカストディーサービスは使わずに自分の秘密鍵でatomを管理しましょう、とアナウンスしていました。また、CEXはその構造からか、vote(投票)をしていません。コミュニティ主体のプロジェクトでありますから、多量のVPを保有するCEXなバリデーターへデリゲートすることは、非中央集権志向で分散化を目指すべき、という点から避けたほうがよさそうです。

2022年10月、Cosmos経済圏へBTCを流通させるNOMICというプロジェクトが、ATOM(他にもOSMO、JUNO)トークンをVP保有20位以内のバリデーターへデリゲートしている場合は、Airdrop対象外とする条件をアナウンスしました。

これはトークンが上位バリデーターへ集中してしまい分散性が損なわれてしまっている現状を問題視しているからこそのルールだと思います。
この流れはAirdrop受け取り資格として、標準的な考え方になるかもしれません。

ハードウェアウォレットでステーキング

バリデーターを選定したら、次はステーキング報酬を得るために、ATOMをバリデーターへデリゲートしましょう。

長期保有するので、ソフトウェアウォレットよりセキュア(安全)とされるハードウェアウォレット(Ledger Nano S Plus:送料込みで13,254円)を使ってバリデーターへATOMをデリゲートすることを推奨します。

ソフトウェアウォレットを使っていたがために、大切な資産を失ってしまうことは避けたいですよね。後悔先に立たずですから、できうる対策はしておきたいところです。ハードウェアウォレットは正規代理店での購入が一番安心です。

他人にもらったり出品者が見えにくいAmazonやメルカリ、ヤフオクで買うことはオススメできかねます。

 

パソコンと併用して使うことが一般的です。
パソコンは中古ノートパソコンで良いので調達することをおすすめいたします。

参考リンク - reference

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